黄色いレシート
「案外、タヌキの恩返しでもしてたつもりなのかもしれねぇよなぁ」


タヌキの恩返し。


「その看板を作ったのがひいひいお爺さんだって事を、人に話しても大丈夫?」


「ん? あぁ、もちろん」


その話をすれば、きっとタエは喜んでくれるだろう。


自分たちの距離ももっと近くなるかもしれない。


そう考えると、自然と頬が緩んでくる。


やっぱり、黄色いレシートは本物だった。


友はそう思ったのだった。
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