黄色いレシート
「そうですね」


堤さんが頷く。


この町の人たちがタエの正体に気が付きながら、誰もなにも言わない理由があった。


「堤さんは昔キツネでしたっけ?」


「そうです。緒方さんは猫でしたよね?」


「そうですそうです。妖怪化した動物たちが普通の人間と恋に落ちると、人間になる。この町はほんとうに不思議な町ですねぇ」


「妖怪化してしまうと死ぬこともできませんからね。元動物たちに第二の人生が用意されている、素敵な町ですよ、ここは」


2人の話し声はタエには届く事なく、真っ青な空へと溶けて消えて行ったのだった。





END
< 212 / 212 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:12

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

13日の日直当番

総文字数/2,800

ホラー・オカルト10ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
13日の日直当番にはなぜ大人には秘密の守り事があるのだろう…
怪異ハンター

総文字数/72,587

ホラー・オカルト262ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「怪異ハンター」 僕らは僕らの弟を探すために 怪異ハンターになった
#自殺志願者募集

総文字数/77,454

ホラー・オカルト290ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
#自殺志願者募集 私と一緒に死にたい子 集まれ!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop