黄色いレシート
「そうですね」


堤さんが頷く。


この町の人たちがタエの正体に気が付きながら、誰もなにも言わない理由があった。


「堤さんは昔キツネでしたっけ?」


「そうです。緒方さんは猫でしたよね?」


「そうですそうです。妖怪化した動物たちが普通の人間と恋に落ちると、人間になる。この町はほんとうに不思議な町ですねぇ」


「妖怪化してしまうと死ぬこともできませんからね。元動物たちに第二の人生が用意されている、素敵な町ですよ、ここは」


2人の話し声はタエには届く事なく、真っ青な空へと溶けて消えて行ったのだった。





END
< 212 / 212 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:12

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

うーたんと私のタイムスリップ

総文字数/21,249

青春・友情120ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
うーたんと私のタイムスリップ 公園の生垣で見つけたのはシャムトラ猫の老描だった。 両目とも白濁していて右目は常に細められている 短かな鍵しっぽをピンと立てたその体が輝いて見えた 猫を見た瞬間に思ったこの子の名前は「うーたん」だって
犯人はあなたでした

総文字数/57,444

ミステリー・サスペンス279ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
私の彼氏は殺されました 犯人はあなたでした
悪霊配信アプリ

総文字数/66,942

ホラー・オカルト247ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「悪霊配信アプリ」 教室に居場所のない茉莉はいつものメンバーと授業をさぼっていた。 が、仲間のひとりの行動により茉莉が裏切者扱いされることに 学校に居場所がなくなった茉莉は突発的に歩道橋から飛び降りようとするのだけれど…?

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop