君が好きです
暗い暗い夜道を、一人の男は歩いた。


「やばい、やばい、バレちゃうかと思った。」


そう男は呟く。


「おいっ、さっきはよくもやりやがったな‼」



「なんですか、たまたま当たっただけですよ。怖い怖い」


ちょっと大げさだったか?



「俺は最強なんだ、お前みたいなへなちょこに負けたなんて、自分を許せねーんだよ」



奴が拳を振るう…それをかわすと、足をかけ更に回し蹴りを、お見舞いする。



「わあー、また当たった‼なんて……わりぃね、寝ててよ。」




「な、なんで、弱い振りを……」



ああ、気づいたか。



「アイツの為。

アイツは必ず俺を守ろうとする。


俺が強くちゃいけないんだよ。だけど今回はそうも居られない。


華恋が、傷つくのはいやなんだわ。

じゃあな」


華恋が、傷つくのは嫌だ。


もし、傷つける奴が居たら俺は容赦なく拳を振るう。



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