君が好きです
校門の前に持たれるように、金澤が立ってる。


きっと華恋ちゃん待ちか。


俺は門を越えようとした。


「おい、無視すんなよ。」


突然引き留める声に振り向くと、アイツは俺を睨む。


「俺?」


「お前しか、いねーだろうが」

いや、登校中の生徒で溢れかえってるし。


「何?」


「華恋は、渡さねーよ」



ああ、なるほど………宣戦布告?


けど、、


「俺達、もう関係ないから」


はっきり構わないでって言われたしな。


だけど、許してくれる訳もなく。


「ふざけんなよ。じゃあ、なんでキスしたんだよ‼」


でかい声出すなよ。

目立ちたくない。

朝から、こんな奴に構われて………


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