君が好きです
チラリ、と見るとバタバタと足音は去って行く。

はあーー



思わずため息が漏れる。

「おい、一人か?」



躊躇いもなく話しかけるのが、たまにいる。


「蓮見先輩」

そう、たまにいる。



「おい、無視すんな。

お前強いの隠すなよ。


カッコいいだろうが」



かっこよくなんかない。


「かっこよくなんかないーー」



だけど、守れた。


自分の力で、華恋を守れた。


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