君が好きです
俺は、スマホを耳に当てる。


「(親父、舞原華恋を探してくれ‼


居なくなった。頼む!!)」



誰よりも大切な奴。



誰よりも、好きな奴。



傷つけられたくないし、傷つけたくない。


本当は、自分が助ける資格ないかもって身を引いた。



だけど、やっぱり無理だった。


絶対、助け出す。


自分以外に守られたくないし、許せない。


「(おい、華恋ちゃんは"豹月"の倉庫にいる。


どうする?)」


豹月(ヒョウヅキ)ーー?


俺を現実に戻したのは、親父の声だった。


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