孤独の賛歌
佐久間夜宵
「おはよう!!!」
後ろから大声で叫ばれ叩かれ、僕の眠気は瞬間的に飛んでいった。
「佐久間さん…」
「なにそれ?!夜宵ってよんでいいんだよ!?ってか呼んで!呼ばなきゃ怒る!」
「や、ゃょぃさん…」
「急に声小さくなったなぁ…wじゃああだ名付けてよ~」
「えぇ…、僕そういうの苦手だから…」
「むぅ〜。じゃあ、じゃあ!!やよいたんとかは?!やよぺーとか!あっでもサクマンモスとかでもいいよ!?」
彼女は一人で朝から暴走している。
こんなハイテンションな彼女と、基本的にテンションが一定の僕が知り合いになったのは、つい昨日の高校の入学式でのことだった。
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