私の恋愛事情。〜アノ人と巡り会うまでは〜
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そして数日後。

玲斗が瑠奈と二人で歩いてるところを見た、という噂が、クラスに広がった。

「マジ?氷室くん、あっちの子の方がお似合いじゃね?」

「桃瀬さん、大丈夫かなぁ…?」

うるさい、うるさい、うるさい。

でも――心のどこかで、そう思ってしまった自分がいた。

(玲斗、本当に…私のこと、選んでくれる?)

私の恋、今――試されてる。
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