私の恋愛事情。〜アノ人と巡り会うまでは〜
最終章「これからも、ずっと隣にいて」
3月。
教室には、卒業式の余韻が残ってた。
制服の胸元からは第二ボタンがなくなってて、
誰かの笑い声と、誰かの涙が入り混じる。
「なあ咲桜。……泣いてんの?」
「泣いてない!花粉だし!!」
「はいはい、花粉な。……ほら、こっち来いよ」
玲斗が手を差し出してくれる。
あの日からずっと――私はこの手を、離さなかった。
進路は、私は地元の短大へ。
玲斗は大学で県外に進むことが決まっていて。
正直、ちょっとだけ――いや、すっごく不安だった。
教室には、卒業式の余韻が残ってた。
制服の胸元からは第二ボタンがなくなってて、
誰かの笑い声と、誰かの涙が入り混じる。
「なあ咲桜。……泣いてんの?」
「泣いてない!花粉だし!!」
「はいはい、花粉な。……ほら、こっち来いよ」
玲斗が手を差し出してくれる。
あの日からずっと――私はこの手を、離さなかった。
進路は、私は地元の短大へ。
玲斗は大学で県外に進むことが決まっていて。
正直、ちょっとだけ――いや、すっごく不安だった。