セピアの世界
○あれから

彼女が不参加の
焼き芋大会。
毎年恒例で
2度目になる。

彼女のお母さんの
手術は成功した。

彼女は出発してすぐ、
お母さんの付き添いと
語学学校での準備をこなして。
今も留学をしている。

ボクも進路が決まった。

ボクも彼女も
100点になる人は
まだ見つけていない。

「どちらが先に見つけるか競争よ」

メールの文字で
彼女は意地悪く言う。
本心でないのは
知っている。

だけどボクは
この何とも言えない
いい香りの焼き芋を
意地悪く
メールしてしまおう。

ボクと友達の笑い声と。
潮風と。

テントウムシのくれた
偶然と必然に。
いまも感謝をして。
< 40 / 40 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

姉さんの彼氏にモノ申す!

総文字数/187

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ハイレベルな姉さんの彼はもちろん・・・。 モヤモヤするオレっちの気持ちを誰か聴いてくれ!
品格レシピ

総文字数/2,708

実用・エッセイ(その他)16ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
お気に入りの配合、見つかりました? 秘密のレシピおすそわけお待ちしてます☆
しろくろ君とグレーちゃん

総文字数/4,742

その他32ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
一生懸命生きるしろくろ君と、ぼちぼち生きるグレーちゃん。 でもね、本当は仲良しなんだ。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop