キングの餌食になりまして。



「心配しなくても、秘密は必ず守らせていただきますので。なんでも話してくださいね?」


 心配なんてしていない。支配人が誰かに言いふらすだなんて考えられないから。


 時間大丈夫なのかな?
 いつも慌ただしくしている人なのに。

 こんなにかまってもらっていいのかな……。


「そういえば……あの。京極さんは、いつ仕事から戻られるんですか?」


 仕事とかいってフラフラしてそう。
 また女にちょっかい出してたりして。

 だいたいホントに戻ってくるかも疑わしい。


 今のあたしのことを『待て』させて待たせている犬くらいにしか思ってなさそう……。


「おそらく、深夜になるかと」

「……そんなに遅いんですね?」

「忙しい人ですから」


 そんなに忙しいようには見えないけどなぁ。


「もっとも、最近はよくここに立ち寄っていましたが。いろんな場所を飛び回っていて、基本的にはじっとしていないですよ彼は」

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