クジラと雨宿りした猫
「わあ! しゃべった!」


大喜びのネモに、クジラはぷんぷん怒りながら言います。


「今ので目が覚めちゃった! 僕、梅干しはいやだよ!」


「ごめんよ。じゃあ、これはどう?」


ネモがそう言って取り出したのは、おやつのこんぺいとうでした。


「へえ、綺麗だね。どれどれ、いただきます」


クジラがこんぺいとうを口に入れると、ぴょんっと飛び跳ねました。


「あまぁい!」


大感激のクジラがぶるっと体をふるわせます。
すると、どうでしょう。
潮の代わりに、綿あめを吹いたんです!
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