素敵な王子様の育てかた。
しかし出てきた言葉は、自分が思っていたこととは真逆のことだった。
嘘をつかなきゃいけなかった。
でも、自分の気持ちに嘘はつけなかった。
だって好きなんだもの。
王子の気持ちが嬉しくて、どうしようもなくて。
王子の背中に手を回す。
思っていた以上に身体は厚く、手と手が合わさることはなかった。
王子は肩を震わせて笑っていた。
「……あはは、好きで仕方ないのか。そうか、そんなに俺のことを」
「あっ、そ、それはつい、その」
「どうしよう、とてつもなく嬉しいんだが。……ダメだ、顔がにやけてしょうがない」
見上げると、そこには満面の笑みを浮かべた王子の顔。
私を愛おしそうに見つめている。
胸の高鳴りが収まらない。