Dangerous boy
「ブランデーが入っているからかな。少し、アルコールが高めだね。」

「はい。」

若いバーテンダーさんは、ニコッと笑った。

「君も飲んでみたら?美味しいよ。」

「は、はい。」

私も一口飲んでみた。


本当だ。

喉の辺りがジーンと、温かくなる。

でもレモン、あとオレンジっぽいお酒が入っているからかな、とても飲み口がいい。

「本当だ。美味しい……」

私は口に手を当てて、部長と見つめ合った。


「バーテンダーさん、これ、何て名前のカクテルなの?」

陽気に聞いた部長に、若いバーテンダーさんは、クスッと笑った。

「ビトウィーン・ザ・シーツです。」

「えっ……」


ビトウィーン・ザ・シーツ

英語で”ベッドに入ろう”!!!

私の顔は、一気に赤くなった。


「あれ?僕、急ぎ過ぎました?」

若いバーテンダーさんは、急に悪戯っぽく笑う。

「はははっ!面白いバーテンダーさんだな!」
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