年上のアナタと大人の恋ができたなら

こんな大きな家初めて見た、さすが社長さんだ
きょろきょろしながら彼のあとに着いていくと
ひとつの扉の前でとまりドアを開けた

中はこれまた豪華なリビングで圧倒された
ソファには駿介さんの家族が勢ぞろいしていた
私たちが空いている席に座るとさっそく

「いらっしゃい、よく来てくれたね」とお義父様

「初めまして国府田美月です今日はお招き有難うございます」
と挨拶すると

「私は桐生総一郎、隣にいるのは妻の美鈴だ」

「初めまして美月ちゃんよろしくね」と笑顔で言われた
”美月ちゃん”?と首をかしげているとお義母様がふふっと笑った

「そっちは長男の亮介と妻の美咲さんで、こっちが浩介とフィアンセの唯さんだ」

「初めまして美月ですよろしくお願いします」とりあえず挨拶が終わると


「さて美月さんちょっと聞いてみたかったんだけど
ホントに駿介でいいのかい?」

「え?」と驚いていると

「親父何言うんだよ、俺たちは相思相愛なんだ
俺は美月が好きだし美月も俺が好きだからいいんだ、たくっ」

「相思相愛だって何か古いわね、こういう時はラブラブっていうんじゃないのかしら」

「まぁ駿介は古臭い男だからな仕方ないさ」

「そうね駿介だものね」ねーっとお義父様とお義母様が顔を見合わせる
えーっとこれって一体?と軽く驚いていると
私たちとお義父様たち以外はくすくす笑っていた


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