年上のアナタと大人の恋ができたなら
「とんでもない
わざわざ遠くまできてくれて有難うございます美月の母です
美月お家のほうに案内してあげて、あとで行くから」
「うん分った、駿介さんこっちです」
ペンションを一旦出ると家の裏にまわる
裏にはもうひとつ建物がありそこが私たちの家だ
玄関をあけ中に入るとそのままリビングへ
「荷物はとりあえずその辺に置いてください
長時間のバスで疲れたでしょう
今お茶入れますから座っててください」
「まだお義母さんしか会ってないのに凄く緊張してる
これから本命のお義父さんに会うっていうのに
ちゃんと挨拶できるか心配だ」とソファでため息をつく駿介さん
「考えすぎですよ
いつもの駿介さんでいれば大丈夫ですから
逆にお父さんたちの方が気に入ってもらえるかなって
言ってたんですから大丈夫ですよ」
「・・・」
「駿介さん?」
ソファを見ると軽く寝息をたてて眠っていた
今回金沢に来るのに仕事かなり頑張っていたのは知っている
こんなになるまで無理しなくてもいいのに
でもきっと言っても聞かないんだろうな
今後一緒に暮らすことになったら私がしっかり見ていないとな
そう思いながら彼に毛布をかけた