年上のアナタと大人の恋ができたなら

「有難うございましたー」
ちょうどお客様がきれたところで時計を見るとそろそろお昼だ

「美月ちゃんそろそろお昼にしましょ?」とドアに掛けてあるプレートを”休憩中”に替えた
プティ・ボヌールでは休憩時間はお店も休憩にする
休憩は落ち着いてゆっくりしたいという小百合さんの希望だ

お店の奥にある休憩室で2人お弁当を広げる

「美月ちゃんの商品大分売れるようになったわね
もう少し増やしてみたらどう?」

「うーん実はちょっと別口で注文が入って今そっちに時間とられてるんです
なので今すぐには増やせそうもなくて」

「別口?」

「実は・・」と話すと小百合さんの顔がぱあっとにこやかになった

「まぁそんなことがあったのね
意外な所にチャンスってあるものなのねー」

「チャンスですか?」

「そうよそういうのは大事にしないと
一歩前進するキッカケが出来たじゃない」

「そうですけど」

「注文相手ってどんな人なの?」

「桐生商事の専務らしいです」

「桐生商事の専務!?」小百合さんはびっくりしていた

「小百合さん知ってるんですか?」

「詳しくは知らないけど桐生商事って海外の有名会社とも多く取引していて
今かなり注目されている会社よ」

「小百合さん詳しいんですね」

「でもホントこれはチャンスよ将来のためにもその注文頑張りなさいな」

「そうですね頑張ります」よしやる気が出てきたぞ

「さてじゃそろそろお店開けましょうか」

「はーい」


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