年上のアナタと大人の恋ができたなら
翌朝目を覚ますと気持ちとは裏腹に空は快晴だった
このまま家に籠もっていようかとも考えたけど
何だかもっと落ち込みそうなので出掛けることにした
「やっぱりここに来ちゃうんだよね」と目の前には鎌倉の海が広がっていた
いつもならスケッチブックくらいは持ってくるんだけど
今日はそんな気分じゃなかった
今日1日は何も考えたくないそれしかアタマになかった
ケータイすら持ってきていない、家に忘れてきた
何をするでもなく砂浜に座りただ海を眺めていた
しばらく眺めていると
「お姉さん何してるの?」と声をかけられた
見るとどう見ても20代前半の青年が私を見ていた
「え?」
「さっきから見てるとずっと座ってるけど寒くないの?」
「いえ寒くは・・・はっくしょん!」とずずっと鼻をすすった
「ほら言わんこっちゃない、こっち」と手を引かれ連れていかれた
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連れてこられたのは1軒のコーヒーショップだった
「あ、あのここは?」と青年を見ると
「ここ兄貴の店、で俺は今ここでバイト中
ここ店から海がよく見えるんだよ
そしたらずっと砂浜に座っているお姉さんが見えたから声かけた」
「はいどうぞ温まりますよ」とココアを出された
「あ、有難うございます」とひとくち飲むと
「美味しい・・」
「兄貴が作ったんだから旨いに決まってるだろ」
「征、お客様だぞ」
「連れてきたのは俺だ」と2人のやりとりにくすくす笑っていると
「すいませんね騒がしくて、でも元気が出て良かった」