初恋は、許されない恋でした。
麻生「春川さんって何組?」


急に麻生くんがそんなことを聞いてきた。


『えっと、2組です!』

麻生「じゃ、隣だ。
俺3組だから。」

知ってます知ってますとも……
毎日見てたらそりゃ組なんか一瞬で……って、やばいな、私ストーカーみたい。

『…そうなんですね!
……なんで急に?』

麻生「……気になったから?
そういえば春川さんってサボったこととかある?」

サボったこと……

『ない……とは言いきれない……ですね……。』

1度だけ空き教室で寝ちゃったことがあったような……。

麻生「へぇ、真面目そうなのに意外だね。俺も何回かあるよ。
理科準備室、オススメスポットだよ、俺しか知らないんだけどね。」

『理科準備室ってあの怖いって有名な……?』

麻生「クスクスッ、怖いの苦手?
全然怖くないよ。
理科準備室って怖いって思われがちだけど、今度行ってみたら?
俺もいるかもしれないし。」


そんな大切な場所教えてくれるんですか……!!
太っ腹だね、うん。さすがです((

『単位とか気にならないんですか?』

そう。
私の通う学校では何回か決められた回数エスケープすると、休学になっちゃうんです……。


麻生「先生が誤魔化してくれるから。
内緒だよ?」

誤魔化してくれる……、麻生くんかっこいいもんなぁ……


『ふふ、はい。』



麻生「春川さんって、こういうお店よく来る?」

満足そうに頷いて次の質問に移られましても……

もう全く来ないですね!!!
こんな美味しいお店だって知らなかったし。

『た、たまに……?』

今すごい嘘ついた気がする←
ご、ごめんなさーい……。


だって……麻生くん目の前にして来ないとか言えないよ。言えない!!
いつも場違いな気がして入れないんだよねー……。

周りの子達も皆オシャレだし。
< 18 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop