モノクロカラフル
帰りのSHRが終わった。



帰りの支度をしながら考えていた



今日の帰り、駿くんと一緒に帰るんだよね



さっきは私が逃げてしまったせいで気まずくなってしまった



うう、どーしよう、と考えていると



「柚葉、帰ろ」



駿くんが声をかけてくれた



胸が痛くなった



なんでだろう



なんか胸のずっと奥の方がぎゅーっとなる感じ



なんだか、駿くんが声をかけてくれたことに嬉しくなった



「うん、今行く!」



そう思ったのも束の間



帰り道、



「あのさ、昨日言ってた話したいことっていうのはさ、さっき言っちゃったんだよな」



さっきというのはもちろん



「あ、あー、そーなんだー」



なんともぎこちない返事をする



どうしよう、迷っている時に駿くんが



「俺の告白の返事に迷ってるなら付き合って、付き合ってから好きになってくれればいいから。」



私はすぐに答える



「ううん、付き合うのはちゃんと好きになってからがいい。その方が相手のためにもなる」



私たちは帰り道、ほとんど無言だった


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