眠らせ森の恋
「昨日のパソコン見てくださいっ」
は? と思っていると、
「奏汰さんが、コンピュータは絶対間違わないとおっしゃるので、計算間違いするようにソフト組み直してみましたっ」
と言い出した。
……どっちの方向に向かって走ってってるんだ、お前は。
「ほら、コンピュータもやりようによっては間違うんですよ」
と勝ち誇るつぐみに、
「待て。
間違うように組んだのなら、間違った答えが出たので正解だろ?」
と指摘してやると、少し考え、おや? という顔をする。
人間寝ぼけていると、まともな判断が出来なくなるものだな。
仕事も根をつめてやるのは、程々にした方がいいようだ、と徒労に終わったつぐみの努力を目の前に見ながら、奏汰は思った。
「いいから、起きろ、七時だ」
と言うと、つぐみは、ええっ? と叫び、枕許のスマホを手に取る。
「ああっ、アラーム止めてるっ」
は? と思っていると、
「奏汰さんが、コンピュータは絶対間違わないとおっしゃるので、計算間違いするようにソフト組み直してみましたっ」
と言い出した。
……どっちの方向に向かって走ってってるんだ、お前は。
「ほら、コンピュータもやりようによっては間違うんですよ」
と勝ち誇るつぐみに、
「待て。
間違うように組んだのなら、間違った答えが出たので正解だろ?」
と指摘してやると、少し考え、おや? という顔をする。
人間寝ぼけていると、まともな判断が出来なくなるものだな。
仕事も根をつめてやるのは、程々にした方がいいようだ、と徒労に終わったつぐみの努力を目の前に見ながら、奏汰は思った。
「いいから、起きろ、七時だ」
と言うと、つぐみは、ええっ? と叫び、枕許のスマホを手に取る。
「ああっ、アラーム止めてるっ」