眠らせ森の恋





 その晩、つぐみは夢を見た。

 外敵も王子も入って来ぬよう、イバラに閉ざされた深い森の奥。

 すやすや眠っていると、いきなり王子がやってきて、外から、
「寝るなーっ」
と叫ぶ。

 すると、その声で、自分が寝ていた城の屋根も壁も吹き飛んでしまうのだ。

 ああ、ワラで作るのではなかった。

 木かレンガで造るべきだった……。








< 262 / 381 >

この作品をシェア

pagetop