(完)最後の君に、輝く色を
ゆっくり後ろを振り向く。



違ったらどうしよう。



私もう立ち直れないかも。



そして、目の前にいるその人の顔を確認する。



あの時より、ぐっと背が伸びて、長かった髪の毛はすっきり短髪になっていた。



ほんの少し大人っぽくなった彼は、笑って私を見下ろしていた。



「久しぶり
ごめん、長い間待たせて」



「…あっ、あっ、飛鳥…だよね?」



「うん」



「本物…?」



「うん」



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