(完)最後の君に、輝く色を
三階に着くと、そこはシーンと静まり返っていて閑散としていた。



教師も生徒もいないみたい。



踊り場を出てからすぐの窓に手をかけて体を持ち上げた。



そして、勢いをつけて体を外に押し出した。



風に吹かれながらもなんとか、コンクリートの敷地から屋上に続くガスタンクの上に乗って、屋上に着地した。



急に強い風が吹いて、足元がふらつく。



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