異次元に居たのは

ギリギリで学校に着いた


朝のSHRが終わり、1時間目の数学の用意を始めていた


すると親友の【片桐 恵】が話しかけてきた


あだ名は[めぐ]


「どうしたの?今日ギリギリじゃん」


「いや、弟がヘマしてさ。」


「へぇー、大変ね」


「めぐが聞いてきたのに冷たい返事ね。」


「えへっ バレた? 珍しいと思ったのに、つまんない理由だったからさ〜」


「あら、つまんない理由でごめんなさいね」


「それより!今日のコミュ英の宿題やってます…? 私、今日当たるんだよね…。」


そう言ってめぐは雫の方をチラッと見る


(話、聞いてないな)


「……。 当たるなら、もちろんやってきてるでしょう?」


めぐは少し「うっ」とした顔をする


「雫様。どうかこの哀れな私に「はい」」


雫はめぐが言い終わるのを待たずにコミュ英の宿題を渡した


「っぁあありがとぉお!!雫、大好きよ!」


「うるさい、早く席つけ。もう先生くるよ」


(いつも宿題を見せてあげてるけど、たまには見せないで成長させることも大事だ、うん。)


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