きみの隣で愛を誓わせて。

「は?お前、大丈夫か…?」


大和はそっと立ち上がり、ぴとりと手のひらを私の額に押し当てた。


「熱は…ねぇな…」


空いた方の手を自分の額に当てて、体温を調べる。


「…熱ねぇなら、どした?」


大和は心配そうに私を覗き込む。


目の前の大和の瞳は、海の色が反射してキラキラ光る。


大和は、はぁと溜息を一つつきながら、座席に深く座り直した。
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