極上求愛~過保護な社長の新妻に指名されました~
「こうしていると、なんだか思い出しちゃいます」
「うん、俺も同じこと考えてた」

澄み渡るような空に、茜色の線が注ぎ始めた頃。
ようやく一息ついた私たちは、温かな色に染まる美しい庭を見つめていた。

「彼女は私の大切な人です。…生涯でたった一人の」

今日、あの日とよく似た…だけど少しだけ違う台詞を、雪さんの隣で聞いた。

「…お父様とお母様にも認めてもらえたと、思ってもいいんでしょうか」
「認めてもらえたどころか、もう気に入られちゃったレベルだと思うよ」

心臓が口から飛び出そうなくらい緊張して迎えたご両親との初対面は、拍子抜けするくらい良い意味で予想を裏切られることとなったのだった。

「大変なのはこれからよ」
「2人で力を合わせて乗り越えていきなさい」

そんな言葉とともに、最後には応援すると言ってくれたご両親の笑顔。
それは、私の中にあった小さな決意を確固たるものに変えていた。

「私…雪さんに見合う女性になれるように、もっともっと頑張ります」
「それ以上いい女になってどうするつもりなの」

…どんな時も隣でこの人を支えていけるように、強くなる。
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