「また、会いに来るからね」
俺はあの事故から目覚めた。


元々外傷は無かった瑠奈が守った命だ。



退院は、目覚めてから5日目の朝ーー



「みんな、ありがとう。来てくれて」


クラスのみんなが来てくれた。


本当ならこの中に、"星 瑠奈"も居たはずだった。



誰も、瑠奈のことには触れない。



瑠奈の話はタブーか。


「ありがとう、俺ちょっと寄り道」


「えっ、柊…一人で大丈夫?」



相澤が、俺を心配したが大丈夫、と伝えて俺は青々した空を見て空を仰いだ。


一人になりたかった。



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