私の彼はオイルの血
千明の気持ちが落ち着いて頃、教室に戻ろうとする私達。
「あーーーーーー!!!朝の!!!!」
私に気付いたアイツがこっちを指差して急に大きな声を出す!
信じられない!勘弁してよ!
辛い気持ちを我慢するように奥歯をギュと噛みしめる。
周囲のみんなが私に注目する。驚く千明。
「え?何?何?実早知り合いなの???」
私はもう関わりたくない。
「行こッ!」
アイツは走って廊下に出て来た!
「朝会ったよなッ!」
なんでこっちに来るのよ!
「う…うん……」
私は目をそらす。
アイツは太々しく笑う
「もう一回会いたいと思ってたんだよ!おまえと!」
お……おまえ?
2度目の顔合わせとはいえ、いきなり「おまえ」は無いんじゃない?やっぱり調子乗ってるよね!
「行こ!」
私は千明を引っ張って強引に帰った。
あーあ……
なんか冷めた。