イルミネーションに彩られて
クリスマス
翌日ー

とうとうクリスマスを迎えてしまった。

けど…昨日より、気持ちは少し晴れていた。

雄大先輩の言葉に救われたから。

普通に授業を受け、休み時間になると

相変わらず、モテモテの蓮君の周りには人だかり。

特に女子たちはキャーキャー言いながら、

『蓮くーん、私たちと一緒にクリスマス過ごさない?』って丸見えのお誘い。

見てるのも辛い。かと言う私も男子から声をかけられたりはしているのだけど、興味がなく、気づかないフリをし続けている。

放課後、私は部活はしていないので、バイトに向かう。ほんとなら、クリスマスくらい、バイトは休んで恋人と過ごしたかった。去年はそうしたのに…

って、ダメね。私、まだ引きずってる。

蓮君は陸上部で、汗を流しているのに。
< 4 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop