イルミネーションに彩られて
とりあえず、バイト先について、私は仕事に打ち込んだ。

私のバイト先であるこのカフェは駅前のツリーの近くということもあり、この時期は毎シーズン人が一杯であっという間に仕事が終わっていく。

気づけば、あっという間にバイトが終わる時間になっていた。

店を後にした私は大きく伸びをした。

「よ!お疲れさん」と声をかけてくれたのは雄大先輩。

「…んで、いるんですか?」と聞くと、

「深いことはいいなや。少し歩こか」そう言って並んで歩いてくれた。

「…クリスマスやな…」と雄大先輩は少し寂しそうに、言って周りを見渡す。

「そうですね。雄大先輩は彼女と一緒に過ごさなくていいんですか?」と私が言うと、

「昨日色々あってな…」と雄大先輩は言った。

けど…深く聞いてはいけないような気がして、私は何も言えなくなってしまった。

「…喧嘩したんですか?」気になって結局聞いてしまった。

「まあな」と雄大先輩は言う。

「何で喧嘩したかは知りませんけど、早く仲直りしてくださいね‼彼女のこと大好きなんでしょう?」と私が言うと、

「そだね。心配かけてごめんね!ちゃんと逢ってくる」と雄大先輩は言った。

私たちは駅まで歩いて、「今から連絡して逢うよ‼またね」と雄大先輩は言いながら電話をかけ始めたので、お礼を言って別れた。
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