【短編】こたつとみかん


「寝てんのー?」


「……」


なんでこんなやつ好きなんだろう。


気付いたら、年に一回会えるこの日を死ぬほど楽しみにするほど好きになっていたのに。


こんなこと聞くためにカレンダーの日付を見てニヤニヤしてたんじゃない。


「おい、坊」


女として意識されていないその呼び方。


けど、唯一、彼と少しでも近い証拠になるのなら、我慢する。


「本当に寝てんの?」


けどやっぱり…。


つぶっていた目から、涙がこぼれ落ちそうになるのを必死で食い止める。


こんなやつのことなんて─────。


好きになるんじゃ…──────。





「なぁ、美柑」




っ?!


どれくらいぶりだろうか。



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