幸せの晴れ


みんなの輪から離れ、1人で絵本を読んでる方がラク。


そう思ってしまい、それからはずっと1人だった。


それは小学校、中学校、高校に入っても変わる事はなく、

私には友達と呼べる人が1人もいない。


いつか母みたくいなくなってしまうなら、

最初から1人でいればいいんだ。


…これ以上傷付かない為に。




私が唯一心を許せる人はおばぁちゃんだけ。


母がいなくなって、おばぁちゃんは朝から夕方まで一生懸命働いている。


休みだって週に1度しかないのに、

保育園や小学校の行事には必ず参加してくれた。
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