幸せの晴れ


日曜日なだけあって、街は人で溢れかえっている。


「ベビー服とか先に見に行こうか?」

「うん。」


ベビー用品を見に5階へと向かう。


「うわぁ、ちっちゃい。」


ベビーなだけに、服も帽子も靴下も全部が小さくて可愛い。


「何が必要かな?」


清水さんはぐるりと周りを見渡す。


そして、


「あった。あっちにベッドがあるよ。」


と歩き始めた。


私もその後を追う。


「陽菜ちゃんの部屋に置く?」


ベビーベッドのコーナーに来て、清水さんは色々見ながら聞いてきた。


「そうだね。私の部屋に置く。」
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