幸せの晴れ
どうして…。
そう思うだけで私は何も言えなかった。
「ママ…?」
心配そうな晴陽の声がして涙を拭って顔を見れば、
晴陽は私の手をギュッと握ってくれた。
「ママ?陽菜ちゃんの…子供?」
今度は晴也の驚いた声が聞こえてくる。
「そう、私の子供。」
あなたとのね。
晴陽の頭を撫でながら、私はニッコリ微笑んだ。
「陽菜ちゃん、私はると先に家帰ってるから、ゆっくり話でもしてきたら?」
何かを悟ったのか瑞穂ちゃんは遠慮がちにそう言ってきた。
「えっ、いや…。」