幸せの晴れ


母がいなくなった時は泣かない子になったのに、

おばぁちゃんを失ってから私は泣く子になってしまった。


残りわずかな小学校生活を終え、私は中学生になった。


中学でも友達はいない。


そして、この頃から私は家事全般をするようになった。


ここに来てから、私は置いてもらっているという気持ちがあり、

おばさんの手伝いはしていた。


けれど、中学に入った頃からおばさんは私に、

「あれやっといて」「これやっといて」と言うようになった。


おばさんは働いていたから仕方ないとは思うけど。


掃除や洗濯、料理や買い物、その全てを私に任せていた。
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