幸せの晴れ


私達が結婚すると決めて数日後、私は晴陽を連れて晴也の実家へと向かった。


ものすごく緊張している私とは反対に晴陽は何だか楽しそうで、

その顔を見て少しだけ緊張がやわらいだ気がする。


意を決してインターホンを鳴らすと晴也が出迎えてくれた。


「いらっしゃい。」

「おはよう。」

「おにぃちゃんだ。」


晴陽はまだ晴也をどこかのお兄ちゃんだと思っている。


晴也に案内されてリビングに行くと、

清水さんと晴也のお母さんがソファーに座っていた。


「おじちゃん。」


晴陽は清水さんを見るなり駆けて行った。
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