幸せの晴れ

お母さんの迫力に私は少し圧倒されていた。


でも、すぐ認めてもらえるとは思っていなかったから大丈夫。


「亜紀って、いつの話してんだよ。
跡は継ぐ。」

「晴也は私が決めた相手と結婚してもらいます。
陽菜さん、どうぞお引き取り下さい。」

「母さん、ちょっと待てよ。
俺達にはもう子供もいるんだよ。」

「本当に晴也の子なのかしら？」

「俺の子だよ！」


お母さんは頭に血が上ってしまったみたいで、すごい剣幕だった。


「もういいじゃないか。」


晴也とお母さんが言い争う中、今まで黙ってた清水さんが口を開く。