幸せの晴れ
「晴也と陽菜ちゃんは想い合ってる。
こんなに可愛い子供もいるんだ。
結婚させてあげようじゃないか。」
「あなた…。」
清水さんの言葉でお母さんは少し落ち着きを取り戻した。
そして、
「陽菜さん、ごめんなさい。
この子は晴也の子よね。
晴也の子供の頃にソックリだわ。」
ハラハラと涙を流してお母さんは私に頭を下げた。
「頭上げて下さい。
晴也さんの子供の頃の話、今度聞かせて下さい。」
私がニッコリ微笑むと、お母さんは
「晴也の事、よろしくね。」
再び頭を下げた。
晴也の実家からの帰り道、
「陽菜ちゃん、幸せな家庭を築こうね。」
晴也がそう言ってくれて、
「うん!」
私はそれに笑顔で答えた。