幸せの晴れ


結婚の挨拶に行ってから私達は一気に慌ただしくなった。


まずは引っ越し。


3人で新たに生活を始める、晴也の実家に程近いマンションへと引っ越した。


私達がマンションを出て行くのと同時に清水さんはマンションを解約した。


「これからは真っ直ぐ家に帰るよ。」


なんて、どこか嬉しそうに話していた。


引っ越しが終わってから、私達は入籍を済ませた。


区役所からの帰り、そのまま晴也の実家に行き入籍した事を報告。


ここで改めて、


「お義父さん、お義母さん、これからよろしくお願いします。」


と、頭を下げた。


4年前、晴陽がお腹に宿った時と同じくらい、今私は幸せを噛み締めている。
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