幸せの晴れ


「あんたに私の何がわかるの?

私はこういう顔なの。もう話しかけないで。」


そのまま教室をあとにした。


晴也の言葉で私は動揺してしまった。


「いつも寂しそうな顔してるよ」


そんな事言われたのは初めて。


私って、寂しそうな顔してたのかな?


教室をあとにした私は、

始業のチャイムが鳴ったにもかかわらず屋上に向かう。


重たい扉を押し屋上に出ると、

私の心とは裏腹に青空が広がっていた。


扉のすぐ横の壁にもたれかかり腰を下ろす。


時折吹く風が心地良い。
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