幸せの晴れ
その中で、私はさっき見た
色あざやかな魚のストラップを手に取った。
「あっ、それさっきの魚だ。可愛いね。」
晴也も手に取り眺めている。
「お揃いでつけようか?」
「えっ。あっ…晴也。」
晴也は私が持っていたストラップを取りレジへと行ってしまった。
仕方なく私は売店の近くにあったベンチへと腰かける。
会計を終えた晴也がニコニコしながら私の横に座った。
「はい、陽菜ちゃんの。」
「あ、うん。ありがとう。」
晴也は嬉しそうに私にストラップを渡すと、
自分のストラップをケータイにつけ始めた。