瞳の奥
「毎年リレーが余るから、今年も出るつもりだったけど、種目決めの時、一瞬で埋まってしまって、空いてたのが借り物競争だけだったんだ。」
朝兄、なんか仕組まれてない?
まあー、考え過ぎか。そう思いながら、白米を食べる。
「楽しみだなー。みんなの青春久しぶりに見れるなんて。」
「「「????」」」
おじさんが言ってることわかんない。
「あれ?おじさん体育大会来るの?」
「行くよ。あれ?行ってなかった?よく考えてたら、言ってなかったかもな。」
おじさん、顔はイケメンだけど、なんかぬけてんなー。
「お父さん、それ早く行ってよ。お弁当多く作らないと。」
夕陽ははーとため息をつく。