瞳の奥
「夜絵ちゃん、寝てない?」
「寝てないよ!!」
朝兄に寝てると勘違いされた。
「朝兄、学校そろそろ大丈夫なんか?」
昼翔が心配そうにつぶやく。
「大丈夫だよ、だってまだ7時10分だよ。けど、そろそろ行かないと。」
「えっ、俺が起きたの...。」
「みんな、やばいかも...。」
夕陽が真っ青になっていた。
「もしかしてと思って、スマホみたらこんな時間。」
「8時20分!!!!」
「だろうな。」
「昼翔わかってたの?」
私は昼翔に言うと、
「だって俺起きたの8時過ぎだよ。」
「えー、早く言ってよ。」
そう言ってる内に朝兄はいなくなっていた。
朝兄は生徒会長のため、毎朝早く行かないと行けない。