クジラとごはんを食べた猫
クジラの体が少しずつ流れ出しました。


泉の水はゆったり流れ、小さな滝を滑り落ち、川になります。
ネモはまだ知りませんでしたが、この川は森の中をぬうように走り、岩場を削り、草原をめぐり、平野をうるおし、そして海に出るのでした。


「さようなら、ネモ! 甘いものは素敵だけれど、それより素敵なのは君だったよ!」


「さようなら、クジラさん! 僕の大事なおともだち!」


「歯をみがくんだぞ、おともだち! 虫歯になったら、綿あめ吹いてやらないぞ」


クジラはにやりと笑うと、小さな滝を落ちていきました。
ネモが目をこらすと、遠くの川面をぷかぷかと丸い体が流れていきます。


そして森の木々で見えなくなる頃、大きな潮が見えました。
綿あめよりももっと白くて、素敵な潮でした。
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