どうがん彼氏


「じゃあ
何センチ
のびたん?」


「0.5センチ!」


私が勢いよく
言うと

大地君は
下を向いてしまった


え?怒った?


え?


混乱してる
私に聞こえてきた


大地君の


「っく…」


笑いを堪えてる
小さな声。


なんで分かったか?


肩が震えてるから


泣き声には
聞こえなかったから


「大地君!!
何で笑うの!?」


「だって・・
0.5センチって
そんな喜ぶこと?」


「喜ぶよ!!」


「俺なんか
5センチものびた」


しょ・・ショック


それ以上伸びて
どうすんのさ?


分けてくれよ。


身長も頭の良さも
兄弟にとられて

私には
何も残って
ないんだよー!!
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