人面瘡
☆☆☆


数日後。


体育の授業で怪我をしていたあたしは1人で保健室に来ていた。


保健室の中には誰もいない。


勝手に戸棚を開けて、絆創膏を取り出した。


膝にできた傷はよく見なきゃわからないほどで、ほっといても問題はなさそうだ。


けれど……あたしは先生の机のペン立てから、ペンを一本拝借した。


絆創膏の袋を開け、スッと息を吸い込む。


そしてその裏に、好きな人の名前を書いたのだった……。





END
< 204 / 204 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:33

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

旧校舎のあの子

総文字数/26,454

ホラー・オカルト118ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「旧校舎のあの子」 旧校舎にはいわゆる幽霊が出没するらしい それを知った私と あの子の 物語
幽霊学級

総文字数/43,256

ホラー・オカルト118ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「幽霊学級」 転校先ですぐに仲良くなった三人組はとても優しいクラスメート だけど彼らには人に言えない悩みや秘密があるみたいで……? 彼らと共に悩みをひとつ解決すれば、ひとり消える これは一体どういうこと!?
13日の日直当番

総文字数/2,883

ホラー・オカルト1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「13日の日直当番」 その日の日直当番になった人には守らなければならないルールがあります。 ルールその1、日直ノートにある《お休みのお友達》欄に必ず書かないといけない名前がある。 その名前の子がクラスの中にいなくても、絶対に書かないといけない。 ルールその2、日直ノートの《今日の反省》欄には誰の名前も書いてはいけない。海底委のは『ごめんなさい』という言葉のみ。 ルールその3、日直ノートの《今日の授業》欄に書いた覚えのないものが書かれるときがある。その文字を発見したときは出席しているクラスメート全員で昼休み中に黙とうしなければならない。 それでは、頑張って13日を生き延びてください

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop