人面瘡
☆☆☆

大志の熱はもう下がっていて、明日には学校に来ることができるそうだ。


それを聞いて安心したあたしたちは、プリントを置いて家の前まで戻ってきていた。


雄生の家もすぐ近くだ。


「今日は付き合ってくれてサンキュ」


「ううん。あたしも雄生と沢山話せて楽しかったよ」


「じゃあまた明日な」


雄生はそう言い手を振って家へと向かって行ったのだった。

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