人面瘡
そして、帰り際。


あたしの家の前までくると雄生が立ち止まった。


あたしの両親はもう帰ってきているようで、家には電気がついていた。


「明日はどうする?」


雄生からの質問にあたしは一瞬キョトンとしてしまった。


明日は日曜日だ。


「明日って……また会ってくれるの?」


「アズサが会いたいなら」


そう言われると、会いたいに決まっている。


あたしは何度も頷いた。


「会いたいよ」


「そっか。それなら今度は映画でも借りて観ようか」


「映画館には行かないの?」


「だって、俺たち会話がはずんだら止まらないだろ?」


そう言って雄生は笑った。
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