人面瘡
☆☆☆

あたしは自分のベッドで横になり、ぼんやりと天井を見上げていた。


雄生とキスをした。


その温もりはまだしっかりと残っている。


けれど夢をみているような感覚だった。


あの後すぐに雄生からメールが届き《さっきは突然あんなことしてゴメン。でも、俺本気でアズサのことが好きだから》と、書かれていたのだ。


あたしはそれを呼んだ瞬間嬉しさで目の前が真っ白になっていた。


ジンクスをはじめてから一か月も経っていないのに、これほどスムーズに展開していくなんて思ってもいなかった。


あたしはすぐに雄生に返事をした。


《あたしも雄生のことが好きだよ》と。


その返事をした瞬間から、あたしは雄生の彼女になったのだ。


そう思うと余計に信じられなくて、あたしはぼんやりと天井を見上げることしかできなかったのだ。
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